08/11/23 20:06:46 wZzbx8tY0
>>139続き
失言に見られる「医師の非常識」「医師のモラル低下」などのイメージは、ほぼ確実にマスコミによる医療バッシングの影響下にある。
彼らが麻生氏や二階氏の発言を批判するとしたら、無定見のそしりはまぬがれないだろう。これらの失言は、マスコミによる
イメージ操作に忠実に従った結果なのだから。
報道の偏向ぶりはまず言葉にあらわれる。このところ続いた「医療事故」にまつわる言葉をみてみよう。「たらい回し」
「受け入れ拒否」「診療拒否」といった誤った言葉が、いまだに流通していることに驚かされる(正しくは「受け入れ不能」)。
こうした誤用を改めずにいるマスコミは、果たして政治家の失言を嗤(わら)えるだろうか。
これらの言葉がいかに先入観と偏見に満ちたものであるかは、一線で働く医師に丁寧な取材を繰り返せば容易にわかることだ。
こころみに、医師のブログや掲示板をのぞいてみるだけでもよい。労働基準法など無視が当たり前のような過酷な労働環境で、
献身的に働く無名の医師たちの姿がそこにある。
精神科医の中井久夫は次のように述べている。
「日本では有名な人は大したことがない。無名の人が偉いのだ。めだたないところで、勤勉と工夫で日本を支えている無名の人が偉いのだ。
この人たちが心理的に征服された時、太平洋戦争が始まった」
いまや私たちは、新たに記することになるのだろうか。「この人たちの心が折られた時、医療崩壊が始まった」と。