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母兄「よく頑張った」 誘拐の赤羽さん解放
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「よく頑張ったとほめてやりたい」。エチオピアで誘拐されてから3カ月半。国際医療支援団体「世界の医療団」の医師赤羽桂子さん
(32)らの解放が7日伝えられ、親族や在籍する長崎大の関係者らに喜びが広がった。長野県伊那市に住む母千恵子さん(64)と
兄千尋さん(34)は8日朝、パリの世界の医療団本部で赤羽さんと再会するため、車で中部国際空港に向かった。
赤羽桂子さんの母と兄は8日朝、長野県伊那市の自宅前で記者団の取材に応じた。兄の千尋さんは「(家族が)お互い助け合って、帰
ってくることを信じていた」と話し、笑顔をのぞかせた。母の千恵子さんは「よく頑張ったと褒めてやりたい」と話し、安心した様子だった。
(中略)
◆国際協力に熱意
赤羽桂子さんは、以前から国際協力に強い熱意を持ち、「世界の医療団」の専門家ボランティアとして、医療体制整備が遅れた国での
人道支援に自ら飛び込んだ。
福岡市の県立高校を卒業して富山医科薬科大(現富山大医学部)に進学した。研修指導をした富山大の宮脇利男医学部長は
「研修の当初から小児科に進みたいと話していた」と振り返る。
その後、2003年から07年までは土浦協同病院(茨城県土浦市)で小児科医として勤務。当時から国際協力への興味が強かったといい、
元同僚は「エイズの母子感染など子どもの感染症の研究を続けていた」。
その後、本格的に国際協力に携わるため、熱帯医学研究所のある長崎大に。感染症対策をテーマに研究を続け、元同僚にも
「長崎にいって本当に良かった」とやりがいのある研究ができることを喜んでいた。