08/11/02 09:56:37 iXp1l1qw0
>>445続き
東京都内の妊婦が死亡した問題では、受け入れを拒否した8病院の中に、都立墨東病院(墨田区)など、総合周産期母子医療センターが
3か所あった。それ以外も大病院ばかりで、「新生児集中治療室(NICU)」の満床を理由に拒否したケースが多かった。
都福祉保健局は「都内の年間出生数10万人を基に、NICU200床を整備目標にし、現状は195床でほぼ達成したが、現実には全く足りない状態」
と認める。不足する理由としては、〈1〉低出生体重児の増加〈2〉長期入院の増加〈3〉都外からの搬送が約4分の1を占める―などを挙げる。
【各センターの主な声】
▽埼玉医大総合医療センター(埼玉県)
県内に1か所しかなく、常に満床に近い状態。重症患者を優先的に受け入れ、軽症患者は断っている。
▽東京女子医大八千代医療センター(千葉県)
産科医不足については、研修医制度の中で科別の定員を作って割り振ることも必要。
▽東邦大医療センター大森病院(東京都)
医学部定員を増やしても、産婦人科に来てもらえなければ意味がない。行政は方策を考えてほしい。
▽山梨県立中央病院
県内で出産可能な病院が減り、(ハイリスクでない)通常の分娩(ぶんべん)も扱わざるを得ない。身近な病院で産める環境を作ってほしい。
▽福岡大病院(福岡県)
周辺の産婦人科が閉鎖・縮小され、受け入れ要請が集中している。断る際、他病院に要請するが、なかなか見つからないことも多い。
▽熊本市民病院
補助の拡充など、医師を増やしても安定経営できる制度を確立してほしい。