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県内産科施設ほぼ加入 来年導入の無過失補償 /静岡
URLリンク(www.shizushin.com)
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脳性まひの赤ちゃんが生まれた場合、医師や助産師の過失がなくても妊産婦に合計3000万円が支払われる
「産科医療補償制度」が来年から導入される。県内の産科医や助産師からは運用面で疑問の声が上がるものの、
制度自体は支持し、分娩(ぶんべん)を扱うほとんどの施設が制度に加入した。各施設で妊婦の登録がスタートしている。
医療行為に関連する無過失補償は国内では初めての制度。赤ちゃんと家族の経済的負担を軽減し、
産科医不足の一因とされる医療紛争を未然に防ぐのが目的で、来年1月の出産から適用される。
県内では83の病院・診療所と14の助産所が制度に加入した。補償には加入機関が妊婦1人当たり3万円の
掛け金を払うことが必要。加入は任意で、県内の数施設は今後の分娩取りやめを理由に加入を見送った。
県内の産科医や助産師からは制度について「総論賛成・各論反対」の声が上がる。日本産婦人科医会県支部の
同制度推進委員を務める前田津紀夫医師(焼津市)は「この制度で救われる人が必ずいる。制度としては歓迎」とした上で、
「妊娠週数の制限や先天性は除外されるなど補償対象の範囲が狭い」と指摘する。
静岡市助産師会の草野恵子会長も「お産は無事でも脳性まひの子が生まれることがある。もっと対象を広げて」と話す。
医師の間では「必ずしも訴訟の抑制にならないのではないか」との懸念や、「受益者でなく、なぜ医療機関に
保険加入を求める方法なのか」などの疑問の声もある。