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妻が産む場所なくなるのか… 県内の産科医不足 /静岡
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富士市立中央病院の山田治男院長と鈴木尚市長が記者会見を開き、産科医4人が全員いなくなる可能性があることを明かしたのは
4月13日だった。医師を派遣する医大から引き揚げを通告されたのだという。
「お産危機が我が身に降りかかろうとは」。会見を聞きながら思った。その前日、妻から妊娠を告げられていたからだ。
中央病院は市内の年間約2200件の出産の4分の1を扱い、帝王切開など年間100件程度のハイリスクの出産にも対応する中核病院だ。
影響と市内の出産事情を取材すると、10か所以上あった産科医院がこの20年間で3か所に減ったことがわかった。
県内の産科医不足は富士市だけの話ではない。藤枝市立総合病院では8月末で産科診療を休止したまま再開のめどは立っていない。
産科医不足は医療事故の訴訟リスクと過酷な勤務が原因といわれている。
その深刻さは、妻の病院探しでも感じずにはいられなかった。最初に訪ねた産科医院には満員と断られ、
2軒目にいったん受け入れてもらったものの、10月になって「帝王切開の可能性がある」と中央病院へ行くよう紹介状を渡された。
落胆する妻を「産む場所があるだけまし」と励ましながらも、混乱する中央病院に妻と子どもの命を預けるのは正直不安だった。
「大丈夫ですよ。頑張りましょうね」。中央病院の新たな主治医は笑顔で迎えてくれた。忙しさを患者に悟らせず、
説明を尽くす姿に「ここなら任せられる」と不安は徐々に消えた。
妻の出産が近づく中、浜松医大が来年4月から産科医3人を中央病院に派遣することが決まった。今いる1人のうち1人の産科医も
残る意思を示し、産婦人科の閉鎖は回避されることになった。