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信濃毎日新聞:社説 2008年12月11日
佐久総合病院 地域の医療守るために
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県厚生連佐久総合病院(佐久市臼田)が病院機能を分割し、救命救急や高度医療部門を市中心部に移す「再構築」が難航している。
病院側が取得した建設用地について、佐久市が「工業専用地域で、市の土地利用計画に反する」として、用途変更を認めないためだ。
市は土地利用の問題といい、病院側は医療の問題という。両者の主張はかみ合わない。
ここで大事なのは、東信地方、そして長野県の医療の姿はどうあるべきか、という視点をしっかり踏まえることだろう。
佐久総合病院は東信の核となる医療機関である。高度医療や人材育成を担う拠点として、代わる存在がない。再構築が行き詰まれば影響は、
東信はおろか県内全域に及ぶ。困るのは患者である。
もつれた糸をほぐすには、双方の歩み寄りが必要だ。カギを握るのは佐久市である。
佐久病院には小諸市や北佐久郡、上田小県地方など佐久市以外からも患者が集まる。近年は上田市からの受診が増えている。
上田市の国立病院機構長野病院がお産の扱いを休止するなど、勤務医不足で各地の中核病院が機能不全に陥るなか、
佐久病院は東信の最後の砦(とりで)となっている。