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産科医療補償 懇切丁寧な説明が欠かせない(12月1日付・読売社説)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
医師と患者の信頼関係を守る制度へと、発展させることができるか。
医療事故をめぐる紛争を早期に解決するための新しい仕組みとして「無過失補償制度」が導入される。
無過失補償とは、医師や病院側に過失がない場合でも、医療事故の患者や家族に経済的な補償を行うことだ。来年から、
出産時に子どもが脳性麻痺(まひ)となった場合に絞り、「産科医療補償制度」としてスタートする。
無過失補償の先鞭(せんべん)をここからつけるのは、理由がある。
産科の医療事故は、出産の喜びが暗転するだけに家族のショックが大きく、訴訟になるケースが多い。このため、
分娩(ぶんべん)を手がけない産科医が増えた。その結果、産科医療の現場はより過酷になり、産科志望の医学生も減っている。
また、脳性麻痺の多くは原因がはっきりせず、裁判になると過失の有無をめぐって、長い争いが続く。親は医師へ強い不信感を抱きつつ、
訴訟と子育てに大きな負担を背負う。この現状を放置することはできない。
新制度が適用される来年1月以降の出産では、新生児が重度の脳性麻痺となった場合に総額3000万円が補償される。並行して
第三者機関が原因を分析し、結果を公表して再発防止も図る。