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設備充実で新人医師確保
福井大病院研修センターきょう着工
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「医者の卵」である臨床研修医の教育環境を充実させようと、福井大病院(永平寺町松岡下合月)は、
研修医が手技や診察の練習を24時間行える施設「スキルラボ」などを備えた「臨床教育研修センター」を建設する。
人材育成拠点として、県内外の新人医師を呼び込むのが狙いだ。3日に本格着工し、来年度から運用を始める。
医師臨床研修制度により、研修医には2004年度から2年間の病院研修が義務付けられた。ただし、
研修先は自由に選択できるため、設備やスタッフが整い、症例数も多い都市部の病院に集中する傾向が強く、
一方で、地方の医師不足を招いたとされる。
福井大病院では、研修医は毎年35~40人が新しく勤務していたが、04年度以降は激減し、05年度に同病院を選んだのは11人だけ。
救急患者の初期診療後、入院などが必要な場合は各診療科へ割り振るという「北米型救急外来」のシステムを取り入れている点など、
病院の特徴を積極的にアピールした結果、08年度は31人に増えたというが、制度改正前の人数を確保するには至ってない。
建設される研修センターは、2階建て鉄筋コンクリート造り、延べ床面積1100平方メートル。スキルラボには、
気管挿管や注射を練習できるコンピューター内蔵の人体模型など、医療実習用の器具や装置約70種類をそろえたほか、
研修医専用の部屋を設け、個人用の机も置く。地域住民向けの健康講座などを開くためのホールも整備する。
総工費は約3億円。建設費の一部は関係者からの寄付を充てる予定で、同大学医学部や旧福井医科大の卒業生、
関連病院などに寄付を呼びかけている。山口明夫・福井大病院長は「新人医師がうちの病院で勤務したいと望む
呼び水の一つになればと考えている。地域の医師不足解消にもつなげたい」としている。