08/09/23 01:25:48 IFpsBNZw0
>>185続き
■偏在は開設主体間にも
山田芳嗣班員(東大麻酔科教授)は、医師の偏在には地域間や診療科間に加え、大学病院や民間病院といった開設主体間にもあると指摘。
「3つの偏在に対して実効性のある方策を構築できるかにすべてがかかっている。偏在をどう分析・理解・認識するかが大きな問題。
そこにもいろいろな参照軸があり、どれをメーンにどこをどう修正するのが一番正しいのか。しかし、これについてはすでに
さまざまな議論があって難しいので、そこに終始していても適切な結論にならない。ある程度のところで適切な判断結果として取りまとめ、
方策を考えていくことでこの問題にメスを入れることができるのでは」と整理した。
■脳神経外科医は手術場だけにいるのではない
有賀徹(昭和大救急医学教授)班員は、専門医が担う業務は地域によって差があると指摘した。「脳神経外科では、地域によっては
外来や神経放射線、手術後のフォローアップやリハビリテーションにもかかわっている。このため、学会で議論すると、
『わたしたちの学会ではこれもやっていて、とても(数が)足りない』となる。田舎に行けばいくほどそうだ。医療の『在るべき姿』を
強引にでも(描いて)説明できるようにプロセスを示して、たたき台のたたき台をつくりでもしないと、国全体が進まない」と述べた。