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内科再開に一安心 阪南市立病院
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医師の大量退職で昨年7月から休止していた阪南市立病院の内科の外来診療と入院受け入れが、今月から再開された。
市民らはひとまずほっとした様子だが、阪南、泉南両市と岬町の2市1町を合わせた15万人医療圏を支える中核病院の再生はこれからが正念場だ。
内科の外来診療再開から2週間が過ぎた16日朝。3連休明けもあって待合室には約20人の患者がいた。内科の診療を受けに来た
阪南市内の男性(55)は「昔から地域の中心の病院だったが、いろんな診療科が減ってきて心配していたので、本当によかった」と喜んだ。
昨年の休止前から内科に通っていたという同市内の女性(63)は「休止を聞いたときはショックだった。別の病院に行っていたが、
病状を一から説明するなど大変だったので、今度来た新しい医師にも、なじむまで時間がかかるのではないか」と話す。
内科の再開にこぎつけられたのは、常勤医2人、非常勤医1人を新たに確保したからだ。このうち内科の常勤医は今月着任。
さらに別の非常勤医が26日から加わり、金曜の午前中の外来患者を診る。これで内科の外来診療は、月~金曜の午前中と金曜午後の態勢になる。
07年度末で約9億8千万円の累積赤字を抱える病院経営の立て直しには、休止で離れた患者がどれだけ戻るかがカギになる。
しかし、「まだ患者さんが戻ってくる傾向は見られない」と同病院事務局の森下伊三美経営企画課長は話す。
年間を通して内科の入院、外来診療を受け入れていた06年は、すべての診療科を合わせた外来患者が1日平均約416人だったが、
11日までの集計では、約250人にとどまる。当面の目標の300人に届いていない。入院患者も、06年は1日平均127人だったが、12日現在54人だ。
岩室敏和市長は「内科の再開で市民の期待に応えられてほっとしている。今後も病院全体の医療サービスの充実を図っていく」と話している。