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おはぎ製造中に異臭し味見後…長野
19日午後3時ごろ、長野市南高田の菓子製造業「丸生(まるせ
い)本店」で、従業員の男性(36)と女性(35)が、和菓子
に使う中国製のあんに異状があったため味見したところ、嘔吐(
おうと)し、手足にしびれを訴えた。
2人は病院に運ばれたが、症状は軽い。
長野中央署は、毒物が混入された疑いもあるとみて、県警科学
捜査研究所で、あんの分析を急いでいる。
発表によると、従業員2人は菓子製造室でお彼岸のおはぎ作り
をしており、あん5キロが入った透明の袋を開封した。異臭に
気づき、あんを手ですくって食べてみたところ、約5分後に嘔
吐した。「石油臭がした」と話している。長野市の製あん業者
などから仕入れたあんを普段は使っているが、足りなくなった
ため、「中国産」の箱を開けた。
県警幹部によると、丸生本店は4袋入りの箱二つを、長野市内
の卸会社から2日に仕入れ、1箱は13日に使ったという。
納入した卸会社「丸冨士」(長野市)によると、あんは3月、
中国・青島の工場で製造され、7月に1000箱(4袋入り)
を輸入。このうち127箱が今回のものと同じ種類のあんで、
在庫の84箱のほかは全国に出荷されており、回収する。
丸生本店の三田勝秋社長は、「袋が破れたり、あんが漏れたり
していなかったと聞いている」と話した。
(2008年9月20日01時58分 読売新聞)