08/09/10 01:15:59 yKwFHnr30
さっき患者が死んだ。
頭痛の触れ込みで、事前に電話をかけてきた、
ここら辺じゃ稀なマナーを弁えた患者。
”後頭部痛。顎ってか、歯も痛い。”
ここを聞き逃した俺はしょぼい脳外科医でした。
CTは無論何ともなく、それでも痛いから入院希望、と。じゃ、ECG。
II,III,aVfでST↑
胸痛は?
AMIの既往は?
と聞いたときには、もう、呼吸停止。
モニタをつけたらもうVF。
挿管したときはもう土色。
こげる臭いがするぐらい、合計10回DCかけちゃった。
ボスミンもノルアドも硫アトも使った。リドカインはナスが探せなかった。
あまりの急変に家族は驚く様子すら見せなかった。
DMもあった、と。
前にも歯が痛いことがあった、と。
この自己管理の甘さはやっぱりここらへんの患者だったなあ。
腰に放散することは前に一度経験したけど。。。
歯に放散ってのはERの苦情集みたいな、
アメリカのつまらん本の翻訳で読んだことはあったなあ。
頭痛って言うなよ・・。