08/08/24 11:19:14 c9/W2umu0
>>32
前スレから見てきたが、一言意見させてもらう。
貴方の挙げる、吉田氏の治療方針に誤りはなく、全く正しい。
それもまた、臨床経験に熟達した医師の治療方針の一つである。
しかし、今回弁護側証人になった岡村教授は、
「子宮収縮で止血を行うことが第一なので、まず胎盤を剥がして、
子宮収縮をうながし、そこで剥がれたところを実際に見ることができますので、その時点で止血します。」
と述べているし、また、同じく弁護側証人である池ノ上教授は、
「胎盤を摘出すれば、多くは子宮筋層が収縮し、血管が押しつぶされて止血の機序が進みます。
また、子宮摘出は新たな操作であり、胎盤が残っていると手術が非常にやりにくいし、
胎盤剥離を途中でやめても出血が止まるということは全く期待できません。」
と述べている。つまり、臨床経験が極めて豊富な産婦人科医によっても、複数の意見があり、割れているわけ。
これらに対して裁判所の見解は、
「臨床に携わっている医師に医療措置上の行為義務を負わせ、
その義務に反したものは刑罰を科す基準となり得る医学的準則は、
当該科目の臨床に携わる医師が、当該場面に直面した場合に、
ほとんどの者がその基準に従った医療措置を講じているといえる程度の、
一般性あるいは通有性を具備したものでなければならない。」
というのである。
つまり、その場面では殆どの医師がそうしているよ、という治療が今回の症例では存在しないので、貴方の言う
「誰が見ても加藤医師のやり方はマズイだろ。」
という結論には至りえず、貴方の言う意見は結果論の域を出ないわけです。 (長文失礼)