08/08/26 02:49:51 SYVPwN7z0
>>549
重要なのは、全ての出産にはリスクが付きまとうということ。
患者を大病院に転送させることで100%の安全が保障されるのであれば、加藤医師もそうしただろう。
だけど、医学の世界では100%という数字はありえない。
「大病院に転送させると必ず安全なお産になる」というわけではないんだ。
こういった前提のもとで、加藤医師も十分な準備のもと、自分の病院で対応可能と考えたのだろう。
この判断自体には過失はない。
話を変えるが、大出血の危険性が少なからず予測されていたというのは裁判でも明らかになっている。
また、あなたの挙げる吉田氏の著作の治療方針の記述をみてもそう記述がある。
これらは共に、全く正しい。
これに対し、加藤医師は充分な準備をしていた。
ではなぜ、このような結果になったのか。
それは、周到な準備をもってしても対応できる範疇を超えていたということである。
くどいようだけどもう一度書くと、
「最も重要なのは、ローリスクの患者を含めたすべての患者に対して、
100%に近い安全を保障できるような最大の準備をすることは、実際の臨床現場では不可能だ」ということ。
弁護側証人の岡村氏も出血量に関して、「2万をこして3万近くのがありました」と証言している。
こういった症例もある中で、絶対の絶対に大丈夫だという準備は医学の世界ではありえないというわけだ。