08/09/04 10:20:05 +clNXh5S0
使い分け集中緩和 出産は大病院 通院は診療所
和歌山など3市町 施設認定し情報提供
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
病院で出産する人も、妊娠中の通院は診療所で―。妊婦の診療が大病院に集中する現状を緩和するための
情報提供サービスが、和歌山、海南の両市と紀美野町で本格的に始まった。県立医科大(和歌山市)内の
「和歌山周産期情報センター」から紹介を受け、医療機関を使い分けてもらう。
産科医の不足で、出産ができる医療機関は全国的に減少。和歌山市など3市町では、1997年度に25か所あったが、
現在は12か所に半減している。一方、高度医療を担う病院には、出産が集中。県立医科大付属病院では、
2004年度の376件から、07年度は1.5倍の566件に急増。満床に近い、ギリギリの状態で対応しているという。
3市町や医療機関など41団体でつくる協議会が始めた情報提供サービスでは、高度医療が可能な大規模病院と
地域の診療所のような、比較的小規模な施設が役割分担。出産はできないが、妊婦健診は可能な施設を16か所認定し、
出産前はそちらに通院してもらう。その後、県立医科大付属病院や日赤和歌山医療センターなど、高度医療が可能な病院を紹介する。
医療機関の役割分担をPRするチラシを2万部作製し、市役所や保健所などで配布する。永井尚子・和歌山市保健所長は
「医科大病院が満床になってしまうと、緊急を要する妊婦の受け入れも難しくなる。趣旨を理解してもらい、
安心してお産できるようにしたい」と話している。