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北の医療 公立病院はいま/不良債務の累積
URLリンク(mytown.asahi.com)
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■重なる悪材料 収支直撃
医師不足、患者の減少、病床の縮小、診療報酬の引き下げ、病院改修費の重荷、自治体からの繰入金の減少……。
公立病院の経営悪化には様々な理由がある。
その多くの要素を抱えてしまったのが、赤平市の市立赤平総合病院だ。
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短期的な資金不足を意味する不良債務の累積額は、07年度末で27億6805万円。92年度末に4515万円の債務を抱えて以来、
ほぼ毎年膨らんできた=表。うち急増した時期は2回。1回目は93~95年度、2回目は02~07年度だった。
1回目は病院改修の時期。総費用は約45億円で、「当時は診療報酬が右肩上がり。無謀な計画ではなかった」(斉藤幸英事務長)
と言うが、年平均2億5千万円を30年間償還する内容は打撃を与えた。
2回目は、厳しい事態が立て続けに生じた。
まず、市からの繰入金の急減だ。95~01年度は、国が病院会計の健全化を目的に、同市の繰入金の一部を肩代わりした。
この間の繰入金は約6.2億~7.9億円だったが、国の措置が終わった02年度は約3.8億円。さらに市財政の悪化を受け、
05~06年度は約2.6億円になった。
現行の臨床研修制度が始まった04年度からは医師が減り続ける。派遣元の大学病院に引き揚げたり、民間病院に移ったりした。
常勤医は03年度末で18人いたが、04年度以降、毎年2~3人が辞め、現在は7人。05年9月に麻酔科、今年4月に産婦人科と皮膚科が
休止に追い込まれた。麻酔科休止で05年度に432件だった手術数は減り、07年度は176件だった。
看護師も減った。03年度末は132人いたが、市の財政悪化で早期退職制度が導入されると、06~07年度に大量退職があり、いまは82人。