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遠紋地域の医療・介護・福祉・保健の関係者ら一堂に~医療連携の実現に向けて
URLリンク(www.minyu.ne.jp)
遠紋地域の医療・介護・福祉・保健の関係者らが集まり、遠紋地域の地域医療連携の構築を推進しようと17日、
医療連携推進事業に関する講演会と勉強会が、紋別市のローヤルパレスで開催された(主催=紋別保健所)。
約40人が出席し、地域の限られた医療資源を活用し、各機関が連携するための方法を探り合った。医師不足による
医療機能の低下という問題を抱える遠紋地域だけに、参加者からは「医師不足の問題が深刻で、とくに時間外の救急では
専門の医師が対応してくれるか不安が残る」などの声も聞かれた。
北海道は今年3月に北海道医療計画を策定し、これに基づき遠紋地域でも医療・介護・福祉・保健関係者が集まり
北海道医療計画遠紋地域推進方針が今年9月に作成された。この推進方針では今後の課題として地域の医療連携の重要性や、
地域住民への普及啓発を訴えている。
医療連携の具体例として注目を浴びているのが疾患ごとの治療方針について医療機関同士が一定のルールを定める「地域連携パス」。
急性期の治療を担う病院と回復期のリハビリなどを担う病院とが共通の診療計画書をもって治療にあたる仕組みだ。
この日の講演会では札幌市でこうした地域連携パスの取組みを実践している手稲渓仁会病院リハビリテーション部の青山誠部長が
「患者を中心においた質の高い医療の提供を目指して」と題して話した。
青山部長は、医師など医療・介護専門職の不足、入院・入所型医療介護サービスの不足のほか、少子高齢化、核家族化などの
社会の現状を指摘しながら、障害を持った人も安心して暮らせる環境を地域全体でつくる「地域リハビリテーション」の重要性を指摘。
そのうえで、急性期と回復期、維持期の機能を分化させ、医療連携をスムースに行うための「地域連携パス」について説明した。
札幌市で脳卒中の患者に対して行っている「地域連携パス」の実例を紹介し、その一次効果として在院日数の短縮、治療成績の向上などのほか、
二次効果として医療連携が構築され、地域リハビリテーションが充実することなどを説いた。