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室蘭、登別の5基幹病院 医師 5年で16%減少 室蘭市医師会調査
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室蘭、登別市内で救急医療体制が整う五基幹病院の医師総数が今年4月1日現在で197.8人と、5年前の234.18人から
約16%減少したことが、室蘭市医師会の調査で分かった。道内で比較的恵まれた医療環境にある室蘭地域でも、
医局の医師引き揚げなどの影響が及んでいる。
同医師会が地域の救急医療体制の現状を把握するため初めて調査した。医師数は臨床研修医を含む非常勤医、常勤医の合計。
小数点以下は、非常勤医など勤務日数や時間が限定された場合に生じる。
病院別の内訳は、市立室蘭総合病院が65人(2003年比9人減)、日鋼記念病院52人(同35人減)、新日鉄室蘭総合病院61.2人
(同15.2人増)、大川原脳神経外科病院9人(同1人減)、登別厚生年金病院10.6人(同6.58人減)。5年間で計36.38人減った。
研修医が13人減り、循環器科医5人、脳神経外科医3人がいなくなるなど、各科で軒並み減少した日鋼病院は「大学医局の医師引き揚げと
研修医の減少が要因」。昨年9月に運営母体の医療法人社団カレスアライアンス(当時)の理事長解任騒動もあり、退職に追い打ちを掛けた。
研修医が10人、消化器科医3.5人、産婦人科医が2.5人増えるなど、5病院で唯一医師数が伸びた新日鉄病院は「待遇面など
労働環境の整備や設備投資も進み、研修医や医師確保につながった」と話す。
診療科別の合計では、循環器科医が11人減の12人、脳神経外科医が5人減の9人、小児科医が3人減の8人。全国的に医師不足が深刻な
産婦人科医は1.5人増の9.5人となった。
同医師会は「人口に対する医師数は道内でも高水準を維持している」と説明する一方、「これ以上減少が続くと救急に対応する
医師の負担は限界にくる」と懸念する。(徳永仁)