08/08/23 08:34:16 AbHz3aF10
医者は聖職なのか!?~福島県立大野病院事件より
ところで医者というのは実に変わった職業である。
未だに国内では「医者は高給取りであり、身分が高い」といった意識を持っている人も多い。確かに
一部の医者はそうなのであろうが、現実はもっと厳しいし薄給で休みもなく働いている医者も多数いる。
いわゆる勤務医と呼ばれる医者の大半はそうであろう。そして医者、医療機関が特殊なのは
「応召義務」というものがあることだ。
医師法に規定されているもので「診療に従事する医師は、診察治療の要求があった場合には、
正当な事由がなければ、これを拒んではならない」というものだ。正当な事由には「お金がない」とか
「ルールを守らない」といった類は含まれない。「来るもの拒めず」の状態なのだ。
飲食店で「お金がないが、腹が減ったので食わせろ」と言ったとしても、追い出されるか下手をすれば
警察に突き出される。病院はそれができない。時間外でもお構いなし。それが病院だ。他の
一般社会でこのようなところがあるだろうか? 警察・消防・自衛隊などを除けば皆無といってよい。
それだけ特殊な環境においておきながら、一方で法律は医者や医療機関に対して保護的なものがない。
別に医療ミスを肯定しているわけではない。避けられるミスは糾弾されるべきであるし、なされなければ
いけない。ただ「おまえらは患者を全力をつくして診なければいけません。ただしミスった時は責任をしっかり
とってね」と国が言っているようにしか思えない。
応召義務を課すのであれば、国も一定の保護をすべきであり、逆に患者の訴訟などに対して国が介入
しないのであれば応召義務はなくすべきだ。
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