08/08/19 11:00:24 Iu/8TKbn0
いや、せっかくいい流れだから、もちっと続けよう。
>>272 はちょっと前の俺。>>275のように確かに気が楽にはなったけど、その分荒んだ気持ちにもなった。
それで、次のステージに達したんだ。
保険診療ってのは、言ってみれば前線付近の野戦病院みたいなもんだ。
使える道具も手法もごくごく限られてる。おまけにDQNは来たり来なかったりで
予定なんかたちはしない。だから明日の予定が自由にならない程度のDQNってことだ。
野戦病院も同じ。明日の命なんかあるかどうかわからないし、予定は敵と見方の偉いサン次第。
自分の明日だってよくわからんw。一緒だろ?
そこでだ、限られた資源、限られた時間、限られた人員の中で最良の結果を得るにはどうしたらいいのか?
そう考えるわけ。
明日も治療した方がいいに決まってるけど、どうせこいつは来ない。でももしかしたら来るかもしれない。
どちらの場合にもそれなりに良かったと思える治療方針、治療法はなにか?選択肢がほとんどない中
でそれを考え、実践していく。
そうして毎日を過ごしているうちに、あることに気づくはずだ。どんなにひどい状況であっても、おれはなんとかしてみせる。という覚悟と自信だ。
もちろん、その「なんとか」は、往々にして医学的には不適正だったり、短期はよくても長期的には
むしろ障害行為と言われかねないこともあるだろう。そういう危険な行為については、幸いにも
野戦病院はそこらじゅうにあるので、セカンド、サード、フォース、フィフスとオピニオンをどんどん
求めさせるのがいいよ。近隣の先生は素晴らしいんだよ、ほんとに上手だから!と。送り出して
できれば先送りにしてしまう。逃げじゃないんだよ。
DQNが徘徊して、どこかでたまたま相性が合えば、そこには頑張って通うかもしれん。
自分でかこいこまずに、そういう「自分探し」に旅立たせるほうが、むしろ卓見であり、「優れた処置」
とも言えるわけだ。
ものは考えよう、というだけじゃないと思うんだが、どうだろうか。諸兄のご検討の一助になれば幸いです。