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帝王切開死無罪 県内でも意見様々 /高知
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福島県立大野病院の妊婦死亡事件で、福島地裁が医師に言い渡した無罪判決は、産婦人科医が年々減少している
県内でも様々にとらえられた。県内の医師は「産科医不足に歯止めがかかるのでは」と評価。一方で、
出産を考えている主婦からは「無事に産まれてほしいという家族の期待は大きい。訴えられても仕方ない事件だった」との声が聞かれた。
産婦人科医は医師全体の5%だが、医療訴訟の12%は産婦人科というデータもあり、訴訟リスクが高いとされている。
出産や緊急の診察など勤務は昼夜を問わず、医師の産婦人科離れが全国的に問題となっている。
県も例外ではなく、県医師確保推進課によると、県内の産科、産婦人科医は2006年には58人で、10年間で18人減っていた。
特に郡部では深刻。須崎市など1市4町の高幡地域には、リスクの高い出産に対応できない1次周産期医療機関に指定された1病院しかなく、
現実には高知市内で出産するしかない場合がほとんどという。
県産婦人科医会の浜脇弘暉(ひろき)会長は「県では産婦人科医の平均年齢が55歳を上回っている。医師不足によって
勤務時間も急激に増加しており、産婦人科医療が崩壊しかけている。この現状を食い止めるためにも、無罪判決は意義深い」と話している。
しかし、妊婦側の思いは複雑だ。北海道から高知市で里帰り出産した主婦(30)は「医師が一生懸命やった結果なら仕方ない」
とした上で「手術に対するきちんとしたリスクの説明があれば納得できるはずで、説明が足りなかったのでは。
それでも、もし自分が当事者なら、と思うと気持ちの整理ができない」と困惑した。
昨年10月に長女を出産した高知市の主婦(25)は「妊娠中でも医師の診察を受けない人が最近はいると聞く。
医師に状況をよく理解してもらうことも、医療事故を防ぐためには大切」と指摘。医師不足についても触れ
「医学部に入りたい人へ門戸を広げながら、大学での教育を充実させればいいのでは」と話していた。