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木曽病院で「里帰り出産」 トンネルで広域医療連携
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産科医不足に伴い、上伊那地域での里帰り出産が難しくなる中で、伊那市に実家のある女性が、県立木曽病院(木曽町福島)で
里帰り出産をしたことが29日分かった。同病院が上伊那関係者の里帰り出産を受け入れたのは初めてとみられ、
国道361号権兵衛トンネル開通で身近になった木曽地域の病院が、里帰り出産の受け皿の1つになり得ることを示した。
同病院によると、女性は今月27日に男の第1子を出産した。同病院を選んだ理由や経過などは明らかにしていないが、
伊那中央病院(伊那市)が実質的に3月から里帰り出産の受け入れを中止したのに伴い、上伊那広域連合などが木曽病院を
里帰り出産に対応する近隣の病院の1つとして紹介し始めたことが大きいのではないか―としている。
広域連合と県伊那保健所は4月上旬、上伊那関係者の里帰り出産の受け入れについて木曽病院に正式に協力を要請し、
同病院も協力を約束した。市町村の窓口では里帰り出産の希望者に対し、木曽病院を含めた近隣の病院を紹介している。
木曽病院の久米田茂喜院長は「伊那の産科医不足問題に木曽病院がお手伝いできて良かった。今後も、お互いに医療連携をしていきたい」と話している。
8月にも、上伊那関係者1人が同病院で里帰り出産を予定しているという。
上伊那広域連合は「これから里帰り出産をしようと考えている人にとって木曽病院が1つの選択肢になると思う」(保健福祉課)と見ている。
同病院は2人の産科医で年間約160件の分娩を扱っており、受け入れに余裕はあるという。週1回、産科医1人を伊那中央病院へ派遣するなど
病院間の連携にも取り組んでいる。
権兵衛トンネル開通後、伊那市から同病院までは車で1時間と掛からず、4月からスタートした伊那木曽連絡バスも同病院まで
運行するなど利便性も向上している。
上伊那では分娩を扱う公立病院は伊那中央病院だけ。このため、年間約1600件のお産のうち3割程度を占める里帰り出産の受け入れ先は、
1カ所の民間病院と数カ所の助産院に限られ、地元での里帰り出産は困難な状況になっている。