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県立医大病院医療過誤訴訟:原告勝訴 安堵の両親、「判決は未風生きた証し」 /福島
◇提訴から6年
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「今日の判決は未風(みゅう)が生きた証し。短かったけど無駄ではなかった」。次女の未風ちゃんを重度脳性まひで亡くした
原告の福島市、幕田智広さん(42)と妻美江さん(41)は20日、提訴から6年に及ぶ損害賠償請求訴訟の勝訴を受け、
安堵(あんど)の表情を浮かべた。【今井美津子】
判決で福島地裁の森高重久裁判長は「分べん監視や緊急事態に備える注意義務が果たされていれば、事態は避けられた可能性が高い」
と県立医大病院の過失を認めた。原告が主張していた同病院側の事前説明と死亡の因果関係は認めなかった。
判決後に会見した智広さんは「6年は長かった。娘の生きた意味は、病院がこの判決の反省を次の医療行為に生かすこと」と話し、
美江さんは「病院は基本的なことがまったくなされていなかった。控訴はせず、人の命を預かる重さを再認識してほしい」と訴えた。
代理人の藤田康幸弁護士は「当時のずさんな医療が認められた。事実上の全面勝訴だ」と語った。
夫妻によると、未風ちゃんは「未だ吹かぬ風を社会に起こしてほしい」との願いを込め、名付けた。出産時の障害で目も不自由だったが、
街の写真を撮っては見せていたという。
智広さんは「未風が生きた4年9カ月は一日一日がとても大切で、家族みんなが日々を精いっぱい生きていた」と振り返った。
智広さんは現在、同じような境遇の人々を助けたいと弁護士を志している。
一方、被告側の県立医大病院は「判決文を詳しく検討し今後の対応を検討したい。亡くなられた未風氏のご冥福をお祈りする」
との院長コメントを発表した。