08/05/15 13:21:43 WDTnMB/J0
大野病院医療事故:最終弁論で無罪主張へ--あす結審 /福島
URLリンク(mainichi.jp)
県立大野病院で04年、帝王切開手術中に女性(当時29歳)が死亡した医療事故で、業務上過失致死と医師法違反の罪に問われた
同病院の産婦人科医、K被告(40)の第14回公判が16日、福島地裁(鈴木信行裁判長)で開かれる。弁護側は
最終弁論で改めて無罪を主張し、K被告も意見陳述する。医療行為の刑事責任を巡り、医療界を中心に全国の注目を集める裁判は、
昨年1月の初公判から約1年4カ月を経て結審する。
起訴状によると、K被告は04年12月17日、帝王切開手術中、はがせば大量出血するおそれのある「癒着胎盤」と認識しながら
子宮摘出手術などに移行せず、クーパー(手術用はさみ)で胎盤をはがして女性を失血死させ、医師法が規定する24時間以内の
警察署への異状死体の届け出をしなかった。
検察側は前回公判の論告で、加藤被告が「安易かつ短絡的な判断で大量出血を生じさせた」と指摘し、「基礎的な知見による
基本的な注意義務に著しく違反した悪質なもの」と禁固1年、罰金10万円を求刑した。
弁護側はこれまで、「胎盤はく離を始めたら、止血するため、はく離を完了するのが当然」とし、「検察側は現実の診療行為を
まったく理解していない」と批判。K被告も公判で「最善を尽くした」と述べた。16日は、▽胎盤はく離継続の妥当性
▽大量出血が予見できなかったこと▽クーパー使用の妥当性--などを挙げ、無罪を求める見通し。
一般傍聴は27席で、16日午前8時50分~9時15分に整理券が配布され、抽選が行われる。【松本惇】