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事前登録制を導入 妊婦の救急搬送
管内初 来月から清水消防署 /北海道
【清水】清水消防署(小村和明署長)は6月から、緊急時に妊婦を救急車で搬送するための事前登録制度
「妊婦エントリーネット119」を始める。事前に必要な情報を登録しておくことで、緊急時の情報伝達の簡素化が図れるほか、
救急車による時間短縮、搬送時の適切な処置も可能になる。(安福晋一郎)
時間短縮、不安解消に
道内では昨年度から網走管内美幌町が実施しているが、同署によると、管内では初めての取り組み。これまでも救急車による
妊婦の搬送は可能だったが、事前登録で緊急時のスムーズな運搬や処置を行うことにより、医療態勢が十分ではない
町村地域での出産の不安をなくす狙いがある。
清水では町内に産婦人科がないことから、町内の妊婦は公立芽室病院や帯広市内の厚生病院などを出産予定病院とする必要があった。
同制度では(1)出産時の兆候である陣痛や破水がある(2)腹部に苦痛や出血がある(3)腹部に強い張りが出る-
のいずれかに当てはまり、医師や助産師が緊急搬送が必要と判断した場合や、病院に搬送する手段がない場合に活用できる。
母子手帳の交付時に登録の有無を確認し、母体状況や担当病院、医師からの指示事項などを事前登録すると、カードを発行。
緊急時にはカードに記載された番号を伝えるだけで情報が伝わる仕組み。例えば救急車内で担当医師と連絡を取り、
事前処置を行うこともできる。登録は来月15日から始める。
同署では年間で数件程度、妊婦の搬送があるが、「夫の出張時に陣痛が始まったなどのケースもあり、緊急時の不安解消になる」
としている。届け出や制度についての問い合わせは同署救急係へ。