08/04/06 11:56:19 J+pS83hZ0
岡山大付属病院の、小児心臓外科手術で日本一の腕前と言われる佐野俊二医師(56)(心臓血管外科)
の元には、重い心臓病の子どもたちが全国から訪れる。カテーテル治療を含めると、年間450件以上
を手がけ、検査は250人待ちだ。
佐野医師は、岡山大医学部を卒業後、ニュージーランド・オークランド大やオーストラリア・メルボルン大
に留学し、1990年から母校の病院に勤務。難病の新しい手術方法を見いだし、未熟児の大手術に成功。
それまで「助からない」とみられていた子どもたちの命を次々救ってきた。
先天性疾患は、一人ひとり状態が違う。専門医に必要なのは「たくさん症例を診て経験を積むこと。
あとは、医学的想像力」と言う。胸を開き、様々な手術方法を頭の中で組み立てる。しかも、瞬時に
思いつかなければならない。
小児心臓外科の手術レベル、件数で世界トップのアメリカやカナダの病院に近づこうと、手術室を
増やし、手術件数を年間800件に増やすよう計画。現在、若手医師を海外留学させている。
「岡山大は、心臓外科手術では、日本の最後の砦(とりで)でありたい。よそで診てもらえないような
難しい症例の子を一人でも多く救いたい」と話した。