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医師住宅5戸に3億7000万円 新宮市、人材確保の“呼び水”に
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新宮市は、市議会に4日上程された2008年度当初予算案に、医師住宅5戸の建設費として
土地代を含めて約3億7000万円を計上した。
いずれも免震構造の木造2階建て延べ約150平方メートルで、費用は1戸当たり7000万円を超す計算だ。
市立医療センターは産婦人科医不足から昨年の一時期、出産予約を受け付けられない事態に陥った経緯もあり、
市側は「安全・安心な住宅を建設することは医師確保において有利な条件」と狙いを説明する。
計画では、同市神倉にある市土地開発公社の土地約1250平方メートルを買い上げて建設する。
各戸とも間取りは5LDKで、駐車場が2台分付く。40代以上の中堅医師が家族5人で住むことを想定した設計という。
市立医療センター所有の医師住宅は9戸。いずれも昭和40年代の建設で、広さは最大でも約100平方メートル。
古くて狭いため勤務医43人のうち、利用者は1人。他の医師は39人が借り上げのマンションや一戸建てに、
3人は持ち家に住んでいる。 (片山健生)