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ドクターヘリ活用模索 /福島
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県立南会津病院(南会津町)は今月末、南会津郡で唯一あった産婦人科を医師不足のために休診する。妊婦の容体が急変した場合は
郡外の病院へ搬送することになるが、その際にドクターヘリを活用する案が浮上している。(冨田良子)
「実際に地域から産科医がいなくなるわけだから、有効活用したらどうか」。2月25日に県庁で開かれた「へき地医療支援総合調整会議」で、
小山菊雄・県医師会長は、周産期医療へのドクターヘリの活用を県側に提案した。後任のめどが立たないまま、常勤医師2人が3月末で
退職する南会津病院を念頭に置いたものだ。
南会津郡の面積は、神奈川県とほぼ同じ約2341平方キロ・メートル。破水や切迫早産など周産期医療が必要な妊婦を救急車で
会津若松市の病院に運ぶ場合、最低でも1時間、雪道では倍の時間がかかる。これに対し、1月28日から運航が始まったドクターヘリは
時速約180~200キロで飛ぶため、医師が処置をしながら、救急車より短時間で搬送できる。郡内の町村からも活用を求める切実な要望が相次いでいる。
だが、ドクターヘリに産婦人科医に搭乗してもらうとなると、出動に備えて診療予定を入れずに待機する医師を確保する必要があり、
医師不足の現状では実現は困難だ。県内の医師数は2006年までの10年間で約1割増えたが、産婦人科医は逆に2割近く減っている。
ドクターヘリが配備された県立医大付属病院でも、産婦人科医12人は日常の診療で手いっぱいで、「ヘリに待機させる余裕はない」
(病院経営グループ)。