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県内で広がる『助産師外来』 静岡赤十字病院など5病院が導入 /静岡
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産婦人科医が全国的に不足する中、助産師が妊婦健診や保健相談に応じる「助産師外来」が、県内で広がりを見せている。
県こども家庭室によると、静岡赤十字病院、聖隷三方原病院、沼津市立病院、県立総合病院など少なくとも5病院がすでに実施。
産科医全員が6月までに退職する藤枝市立総合病院でも、導入に向けて検討を始めた。 (藤川大樹)
静岡赤十字病院では昨年3月に助産師外来を取り入れた。問診や超音波検査(エコー)、腹回りの測定などのほか、
正常分娩(ぶんべん)も医師の立ち会いの下で助産師が担当。医師は緊急時の対応や帝王切開などリスクが高い分娩を扱っており、
同病院は「助産師を生かすことで、医師の業務が軽減された。妊婦さんにとっても毎回同じ助産師に診てもらうことで、
信頼関係が深まり、安心してお産に臨める」と、メリットを説明する。
沼津市立病院では、助産師が妊婦健診の一部を担当する“ミニ”助産師外来を実施。問診や採血などエコー以外の健診を行うほか、
医師には聞きにくい質問を受けたり、体重コントロールや食事指導などきめ細かい相談にあたっている。
産婦人科の医師全員の3人が6月までに退職する藤枝市立総合病院も、助産師外来の導入を検討している。同病院には現在、
23人の助産師が在籍。うち7人は3月末で退職する予定だが、残る人材を助産師外来や他病院への派遣などで有効活用したい考えだ。
こうした流れに県も後押しを決定。08年度から、リスクの高い分娩を扱う周産期の二次医療機関で、助産師外来を開設する病院に対し、
助産師の人件費の一部を助成する。
こども家庭室は「3年後をめどに、医師が立ち会わなくても、正常分娩ならば助産師が行う『院内助産』へつなげていきたい」としている。