08/03/04 15:07:43 L/jkU0Yh0
>>37
続き
出産に関した窮状をあらためてみてみよう。南会津地方で産婦人科を一手に担っていた南会津病院は2月末で出産の取り扱いをやめた。産婦人科は3月末で休診となる。
南会津病院でお産を控えて健診を受診していた妊婦は南会津町だけで130人だ。妊婦健診は妊娠8カ月まで月1回だが、予定日が近づくと受診の回数も増え、10カ月に入ると毎週となる。
身近で受けられた妊婦健診も、今月からは会津若松市まで足を運ばなければならない。町中心部から車で往復約2時間かかる。只見町などからは車で往復約3時間から4時間の距離だ。
妊婦は大きな負担を強いられる。道路事情が悪い冬期間であれば、なおさら大変だ。栃木県での受診を考えている人もいるという。
産婦人科が休診になれば、同じ事態になる。住民健診で異常が指摘されれば精密検査の受診先は会津若松市になる。車を運転できない高齢者には重圧だ。
南会津町から同市までバスの便はなく列車利用になる。交通の便の悪さから、精密検査を受けないことになりはしないか心配だ。
坂下厚生総合病院はすでに1月で出産の扱いをやめており、会津地方で子どもを産める病院は会津若松市内の2つだけになった。地域での産む環境の激変は病院勤務医の負担が増すという悪循環にもつながる。
産科医療の立て直しが迫られている。その前に行政がなすべきことは、「1日も早く常勤医が欲しい」という地域の要望に応えることだ。