08/03/08 00:22:33 S95frxRd0
URLリンク(www.nigauri.sakura.ne.jp)
2008年3月3日付朝日新聞「声」欄
命救われた私何かしたいが
主婦(愛知県豊橋市 59歳)
28年前、開業医の産婦人科で出産した。何の問題もなく長男が生まれたが、当直の看護師さん1人に
なってから大量出血を起こし始めた。医院に隣接する自宅にいた医師が処置に当たってくれたが手が足りず、
もう困難と判断し、救急車で総合病院へ運ばれた。
病院で処置した医師は当直医ではなく、呼び出された方だった。真夜中のことだ。私は九死に一生を得たのである。
意識がはっきりして周りを見渡すと、産婦人科入院棟の廊下で、ストレッチャーに横になったままだった。
空きベッドが無かったからだ。ベッドが空くのに1,2日かかったと思うが、ともかく部屋に入れた。
その病院では一度も受診しなかった。現在、私のケースのような対応をしてもらえないのはなぜだろう。
どこに原因があるのか。患者か、開業医か、病院なのか。それとも移送の問題か。いや、医療体制そのものだろうか。
こう、私1人が考えてみても、よい方策は浮かばない。救急車で運ばれながら診療を拒まれ、助からなかった
というニュースに接すると、助けられた私が何も行動を起こせないもどかしさと申し訳なさに、今も心を痛める。