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医療事故裁判の無罪判決に物申す - ある大学教員のたわごと - Yahoo!ブログ
URLリンク(blogs.yaho)●.co.jp/researcher_dr/15647705.html
妊婦に不適切な処置をしてしに至らしめたと医師が裁判で訴えられて、
それが社会問題となり、ニュースとなった。判決が昨日でて”無罪”なんだそうだ。
妊婦の夫、家族の思いを考えると気の毒で仕方がない。
車を運転して車の故障で事故で人を殺しても、不注意で火の不始末で火事を起し、
死者をだしても牢屋行きなのに、なぜ医者は”無罪”なのか?
刑事事件は人を死に至らしめると言う点で作為、無作為に関係なく、刑罰に値する訳で、
いつも殺人と隣り合わせの医者だから無罪はおかしい。
逆に、植物人間でどう考えても延命措置が本人、親族に不幸だということで
延命措置をやめたとたん、その医師は有罪である。その違いが分からない。
技術は経験で覚えると言う。医者に失敗は当たり前だと言う。
たとえそうであっても、一人の患者が死に直面している時、
若い医師の訓練の場として医療行為をされてはたまったものではない。
近年の医療ミスをめぐる裁判の増加で医者を目指す人が減り、医療危機が起きている事実が
この裁判に微妙な影響を与えている気がしなくもないが、そもそもの問題は医療ミスを
無罪、有罪の問題に帰することではなく、事故を起きないようにする、おきても
若い医者の一人の負担にならないように”連帯責任”にする工夫がないと、
昔良く報道されたガーゼの取り忘れ、点滴量の間違い等の死にいたりかねない医療事故は
永遠に減らないし、逆にこの判決がそういうことをしてもいいと
助長するような結果にも解釈されかねない。
今、医師不足で医者を優遇しようと言う動きが出ている。一方で、患者に対し、
非常に手荒な態度で診察する傍若無人な医者がいるのも事実である。
守るべきものは守る、排除すべきものは排除する態度で挑まないと
日本の医療は世界に誇るものには到底なりえないと私は思う。