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続いて、愛知県岡崎市の花田こどもクリニック院長の花田直樹氏は
「現在の小児医療の問題点」として、
(1)不当な報酬の低さとフリーアクセスによる患者数の多さ、
(2)小児科勤務医の減少、
(3)乳幼児医療無料化に伴う救急外来のコンビニ化、
(4)訴訟リスクとクレーマーの存在―を挙げた。
花田氏は「コンビニ感覚で救急車が利用されるが、コンビニ診療さえ難しい状況だ。しかし、
司法判断は救急外来にも最高級の医療レベルを要求している。無理して対応しても刑事事件の
対象になり得ることを医師は学習している」と述べ、産婦人科の医師が逮捕された福島県立大野
病院事件の影響で入局する医師が減少し、現場では「無理に救急を受け入れない」という
萎縮医療が生じているとした。
花田氏はまた、医師らに言いがかりを付ける「クレーマー患者」の存在が萎縮医療に拍車を
掛けているとした。
「過熱する医療事故の報道で、不信に満ちた攻撃的な言動が目立ち、現場のやる気をさらに
萎えさせている。今までは医師の使命感でカバーしてきたが、現状では医療安全上も自分の
健康上も無理がある」