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大野病院失血死きょう求刑
帝王切開手術中の判断争点
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大熊町の県立大野病院で2004年12月、帝王切開手術で楢葉町の女性(当時29歳)を失血死させたなどとして、
業務上過失致死と医師法(異状死体の届け出義務)違反の罪に問われている産婦人科医、K被告(40)の
論告求刑公判が21日、福島地裁で開かれる。
女性は、胎盤が子宮に癒着してはがれにくい特殊な疾患で、これまで12回の公判では、手術中の判断を巡り、
判断ミスとする検察側と適切な処置だとして無罪を求める弁護側の主張が真っ向から対立した。
最大の争点は、癒着を認識した時点で、大量出血を招く恐れがあるとみて子宮から胎盤をはがすことを中止し、
子宮摘出に移る義務があったかどうか。公判では、検察側証人の鑑定医が「はく離が困難になった時点で、
直ちに摘出に移るべきだった」と述べる一方、弁護側証人の鑑定医2人は「はく離を完了したほうが
(子宮の収縮により)止血が期待できる」などとK被告の処置を支持し、専門家の意見も分かれた。
このほか、癒着の程度や部位、はく離の際にクーパーと呼ばれる手術用ハサミを使用した妥当性なども争点になっており、
検察側はこれまでの立証を踏まえてK被告の過失を厳しく指摘するとみられる。K被告は被告人質問で、
「精いっぱいのことをした」などと述べ、過失を否定している。