08/06/09 21:43:41 HR+8QC1f0
勤務医の団体、全国医師連盟が発足
「医療崩壊食い止めろ!」現場の声、発信目指す
URLリンク(www.ohmynews.co.jp)
病院勤務医を中心とする医師の団体「全国医師連盟」(黒川衛代表)の設立集会が8日、東京都内で開かれた。医師の過労や
人手不足、病院閉鎖、患者のたらい回しといった医療提供体制の崩壊を食い止め、診療環境の改善を通じて、医療の質向上を目指す。
740人の会員のうち74%が勤務医。平均年齢45歳と日本医師会より若いのが特徴だ。ほかの医師団体のような代議員制は取らず、
ネットを多用して、意見のボトムアップがなされやすい体制を取る。
当面は、(1)勤務実態の改善やドクターズユニオンの創設など診療環境の改善(2)一般、プレス向けに医療情報を無料解説する
サービスなど、公正な医療報道と世論啓発への働きかけ(3)医療の法・倫理面の問題解決―の3つの活動に重点を置く。
ドクターズユニオンの詳細などはこれから詰めるが、まずは、医師らの勤務状況の実態について詳細な調査を行い、公表していく。
医師の意見を代表する組織としては、1947年設立の日本医師会があり、日本の医療・保健行政に深く食い込んでいるが、
日医の発言は開業医の便益に偏っていて勤務医の実態が反映されていないことは、他業界からも長く指摘されている。
そうした十年一日の状況に変化を与える役割も、同連盟には期待されている。
設立集会後に記者会見をした黒川代表は、日医に対抗する組織ではないとしながらも、
「既存の団体は、この医療崩壊の現状に対応できているだろうか? 既存組織が問題解決に動かない状況では、
私たち現場にいる医師が動かざるを得ない」
と、医師自身、医療崩壊の現実に焦りがあることを指摘。
「既存の団体の発言は、功成り名を挙げた人たちのある種の高見からの発言。だが、私たちはちょうど現場を任されている年代で、
それだからこそのいい声が出せると思う」と新組織の意義を強調した。