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救急受け入れ 「10回以上拒否」129件 県調査 重症者、35回の例も /埼玉
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医療機関に救急搬送された県内の重症患者のうち、受け入れを10回以上断られたケースが昨年1年間で129件あったことが
29日、県の調査で判明した。中には30回以上断られ、搬送に5時間かかった事例もあった。ベッドが満床だったり、
人手や機材が足りなかったりして断る病院が目立った。県は「患者受け入れ可否について、病院と消防間の連絡を
よりスムーズにしたい。軽症の場合は救急車の利用をなるべく控えてほしい」としている。
調査は重症患者、救命救急センター受診患者、産科・周産期患者、小児患者を対象に行われた。
初診で重症(3週間以上の入院)以上と診断された患者は2万1376件。うち救急隊が11回以上、受け入れ要請をしたのは129件。
最多は35回で、春日部市消防本部管内で8月19日夜、女性(40)が薬物中毒になったケース。救急隊の最長現場滞在時間は304分だった。
重症患者の収容不能理由としては、ベッド満床、処置困難、専門外、手術・患者対応中などが上位を占めた。
救命救急センターなどに運ばれた患者は1万926件で、11回以上の照会は121件。さいたま市消防局管内で1月26日夜、女性(26)が
軽症の薬物中毒になった事例では33回も照会した。
産科や周産期の患者は1906件、11回以上は2件。最も多かったのは15回で、川口市消防本部管内で2月8日夜、嘔吐物に血のようなものが
混じっていた妊娠7週目の女性(27)。つわりの軽症だったが、消化器科と産婦人科の両方を受診できる病院を探したため手間取った。
小児患者は2万2744件で、11回以上は28件。最多は越谷市消防本部管内で6月13日夜、スーパーの店内で小学生とぶつかった女児(3)で26回。
女児は転倒して後頭部と背中を打ち、帰宅後に嘔吐を繰り返した。
小児科と脳神経外科を受診可能な所を探し、最終的に東京都新宿区の病院が受け入れ、頭部打撲で入院が必要な中等症と診断された。