08/02/27 11:32:45 PuPC+ECI0
重症患者の「たらい回し」1割超
京都府内の救急搬送
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京都府内の救急搬送の受け入れに関する実態調査で、2007年中に搬送した重症患者のうち、
複数の医療機関に受け入れを照会した「たらい回し」が1割以上に達することが、26日までに分かった。
別の患者への対応やベッドの満床が主な理由で、最大では14回照会し、通報から病院搬送まで135分かかった重症患者もいた。
調査は、府消防室がまとめた。それによると、07年の救急搬送人員は約10万9800人。このうち
重症患者は8991人で、複数の医療機関に照会したケースが少なくとも1043件あった。搬送中に死亡したケースはなかった。
産科・周産期の患者では706人のうち24件が、小児患者では7946人のうち1017件が複数の医療機関に照会していた。
搬送先が決まらず、救急隊現場滞在時間が60分を超すケースは13件あった。
受け入れに至らなかった理由は、複数回答で「手術中・患者対応中」が最も多く、次いで
「専門外」「ベッド満床」「処置困難」の順だった。
照会が多かった事例では、呼吸器系疾患を訴えた40歳男性が「医師不在」(5回)や「ベッド満床」(4回)などを理由に断られ、
府外を含めて14回照会していた。脳疾患の72歳女性の10回、脳内出血の64歳女性の8回というケースもあった。
府消防室によると、病院の受け入れ状況をパソコンで示す府救急医療情報システムではリアルタイムの更新に限界があるといい、
「的確な病院を選定するにはシステムの改良や、消防と病院が日ごろから連絡を密に取るしかない」としている。