08/08/28 14:22:59 NU6k+DEq0
>>208
なんでまた「膠原病性の間質性肺炎を疑われ」たんでしょうか?
抗核抗体の擬陽性だけが根拠なのか、それとも他に何か症状があるのでしょうか?
とりあえず一般論的なことだけしゃべってみます。
膠原病肺の確定診断には、原疾患である膠原病を確定診断しなければいけません。
(逆に「特発性」の間質性肺炎と診断するためには
膠原病をはじめとした「間質性肺炎を来たしうる他疾患」の存在を否定しないといけません)
で、その膠原病の診断が患者さんによっては難しい場合もあるのです。
診断基準は、皮膚科学会のサイトの市民向けQ&A_第7回がけっこうまとまってるので御覧下さい。
URLリンク(www.dermatol.or.jp)<)
見てのとおり、基本的には症状から診断する事になります。
なので、リウマチなどで典型的な症状がそろっている場合は診察と病歴聴取だけで簡単に診断がつきます。
その一方で症状・徴候に乏しい場合は、生検(病理検査)や筋電図や全身のCT・MRIなどが必要になり
これらは一般の市中病院では施行できない事も十分ありえます。
また、厳密には診断基準を満たしていないけど一部の症状は綺麗に該当する、などといったケースでは
経験を積んだ専門医でなければ適切な判断は難しいでしょう。
個人的には、診断に苦慮した場合に大学病院クラスの専門医に紹介するというのは適切な態度だと思います。