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「助産師外来」 信大にも 医師との役割分担などモデルケース目指す
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信州大学医学部付属病院(松本市旭)は2月1日から、助産師が妊婦健診を行う「助産師外来」を始める。
県内医療機関で産科医が不足している影響で同病院で取り扱うお産が急増、医師による健診時間の減少が背景にある。
大学病院として専門性の高い助産師育成に力を入れるほか、医師と助産師の適切な役割分担などを検討し、
“モデルケース”を目指すという。
信大では、出産まで15回ほどある妊婦健診のうち、3~4回を助産師外来で対応する。また、合併症を抱えたり、
胎児の成長が順調でなかったりする「ハイリスク妊婦」への保健指導、出産後の育児相談も担う。
助産師だけで対応するには、検査機器の取り扱いやデータの読みとりなど、より高度な技能が必要となる。
スタッフは、病院勤務の3人と保健学科教員の5人、新たに雇用するパート1人の計9人。月~金曜の午前9時~午後3時に、
予約制で1日10人程度を受け付ける予定だ。
県医療政策課によると、お産を扱う県内の医療機関は、2001年は68施設だったが、07年11現在で48施設まで減少。
継続している施設に負担がかかり、信州大の年間分娩数は2006年が374件で、昨年は507件に増加。今年は600件に迫る見込み。
常勤の産婦人科医は18人いるが、この2年間で4人減った。人手不足のため、妊婦健診の時間が10分弱しかとれなかったり、
待ち時間が長くなったりしている。助産師外来の導入で、1人当たりの健診時間を約30分にする。出産・子育ての経験がある助産師も多い。
県によると、現在、県内で助産師外来を開設している病院・診療所は14施設。上田市産院(上田市常磐城)も
2月1日に助産師外来をスタートさせる。助産師外来開設の中心となった、信大病院産科婦人科の金井誠講師は
「産科医の疲労を軽減し、妊産婦の満足度も高められるよう、体制を整えていきたい」と話している。