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北海道新聞:社説 2008年10月24日
妊婦の死亡 救急体制が貧弱すぎる
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脳内出血に陥った東京の妊婦が、医療機関への受け入れを7回も断られた末、やっと収容された病院で死亡した。
日本の医療現場が抱えている大きな問題は、産科を中心にした医師不足と、それに伴う救急体制の不備だ。この2つが相まって起きた悲劇だ。
医師の絶対数が圧倒的に多く、大規模病院が集中する東京で起きたことに、問題の深刻さが表れていると言えないか。
体調不良を訴えた女性は、救急車でかかりつけ医に運ばれた。容体の重大さに医師は総合周産期母子医療センターに指定されている
都立墨東病院に受け入れを要請した。
しかし、墨東病院にはこの日、産科医が当直の1人しかいなく、受け入れは断られた。大学病院などにも当たったが、いずれも拒否されてしまった。
女性は結局、墨東病院に運ばれ、無事出産できたが、本人が3日後に亡くなった。
総合周産期母子医療センターは、妊婦や新生児に高度な救急医療を行う施設だ。
それにもかかわらず、墨東病院では退職者が相次いで産科医不足に陥っていた。この夏から当直を1人体制にし、原則急患の受け入れをやめた。
周産期医療の最後の「とりで」としてはあまりにも貧弱な体制だ。