08/10/23 13:18:25 fRKb+l2Y0
>>913続き
1時間早ければ母親の命が助かったとは断定できないが、最初の依頼時に墨東病院が対応していれば、と思わずにはいられない。
墨東病院は、出産や新生児の集中治療に対応できる「総合周産期母子医療センター」に指定されている。原則として
常時2人以上の産科医がいるはずだった。
さらに同病院は、24時間態勢でどんな患者も受け入れる「ER」の看板も掲げている。たらい回しを起こさないために、
都が全国に先駆けて開設したものだ。役割を果たせないようでは困る。都は今回の出来事をよく検証し、態勢を改善する責任があろう。
しかし、都や墨東病院のみ責めれば済む問題でもない。
背景には、深刻な医師不足と、必要な医師が計画的に配置されていない現状がある。それが最も顕著な分野が産科と救急だ。
今回の出来事は、日本の医療体制の危うい現状を改めて突きつけたと言える。
読売新聞は先日公表した医療改革案で、医師を計画配置するとともに、きちんと機能するERを全国400か所に整備することなどを提言した。
国や医療界は本気で検討し、取り組んでほしい。