08/01/10 13:45:16 re+8ClrT0
IRYOUANZEN@mhlw.go.jp
厚生労働省医政局総務課医療安全推進室
医療安全推進室長 佐原康之様
拝啓
貴職におかれましては、益々御清祥の事と御慶び申し上げます。
平素より、医療行政にご尽力くださり、現場に身を置くものとしまして、
篤く御礼申し上げます。
先日、私も応募させて頂きました「診療行為に関連した死亡の死因究明等の在り方に関する試案」に
対する意見募集につきまして、寺野彰獨協医科大学長、井上清成弁護士をはじめとした、高い見識の方々のパブリックコメントをご覧になられたかと存じます。
12 月 27 日の第 10 回診療行為に関連した死亡に係る死因究明等の在り方検討会の様子も聞き及ぶに至りましたが、
その様子は、医療現場からの声や、上記ご両名のような医療の将来を危惧する真摯な意見が、とても顧みられているとはいえない、貧しい議論に終始しているのかと落胆し、また、このような経緯で日本の医療の息の根を止める法案、
政策ができるのかと恐ろしくもなりました。
検討会の委員の方々も貴省貴課の皆様方も、高い見識をお持ちの方々ばかりであるとはよく存じておりますが、
寄せられたパブリックコメントのいくつかが指し示す意味や危惧を今一度よくご勘案くださって、拙速ではなく、
充分な時間をかけ、もっと多くの現場の意見を汲んだ施策がなされますことを、切に望みます。
現在の議論と、自民党「診療行為に係る死因究明制度等について」のままのものが法律、政策となりましたら、
医療の現場の混乱と崩壊は、いっそう激しくなると危惧しております。
よくお考え直されてくださるよう、お願い申し上げます。
末筆ながら、佐原康之様と貴省の皆様方のますますのご発展を祈念いたします。
敬具