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インフルエンザの流行最速に(07年重大ニュース10の3)
12月26日15時24分配信 医療介護情報CBニュース
「2007年医療・介護重大ニュース」3
第3回「インフルエンザ流行」
今年は、インフルエンザが11月中に広がり、国立感染症研究所感染症情報センターが1987年に調査を開始して以来、最速の流行となった。
同センターが12月26日にまとめた速報値によると、「第50週」(12月10日~16日)の定点当たり報告数は「5.67」に達し、全国的な流行開始の指標とされる「1.0」を大幅に上回る勢いになっている。
インフルエンザの流行は、学校や会社が休み(年末年始休暇)に入ると、いったんは落ち着くものの、休み明けには再び加速する可能性がある。(兼松昭夫)
同センターによると、今シーズンは10月中旬から報告数が増え始め、全国に約5、000ある定点医療機関1施設当たりの報告数は、「第47週」(11月19日~25日)に、流行水準の「1.0」を上回る「1.53」を記録。
12月26日にまとめた速報値によれば、50週時点の定点当たり報告数は5.67に達している。都道府県別では、北海道(18.8)、岡山県(3.8)、埼玉県(9.6)、葉県(8.9)、神奈川県(8.8)などの順で、最近は関東地方などでの増加が目立つ。
流行が警報レベル(定点当たり報告数が30以上)に達している保健所地域は14か所で、前週から2か所増えた。
また、流行が注意報レベル(同10以上)の地域は前週の38か所から一気に68か所に増加。
地域分布も13道府県から18都道府県に拡大している。
インフルエンザの流行は、学校や会社が冬休みになる年末年始にいったん落ち着くものの、休み明けに再び加速する傾向がある。
厚生労働省によれば、特に心臓や呼吸器系の疾患がある人や高齢者、小児がかかれば最悪の場合、死に至ることもある=図(06年は5月まで)。
同省の集計では、06年には865人(うち82%は65歳以上)がインフルエンザにより死亡しているといい、注意を呼び掛けている。