08/02/09 17:44:04 aitPZu/u0
>>524続き
人から人へ
世界保健機関(WHO)によると2003年以降、高病原性の鳥インフルエンザウイルス(H5N1)に感染して死亡したのは世界で226人。
中国やインドネシアでは、人から人への感染が疑われる例が4件も報告され、新型ウイルス発生への警戒感が強まっている。
新型インフルエンザは、鳥インフルエンザウイルスが、人やブタなどに感染を繰り返すうちに、人から人へ効率よく感染するように
構造が変化して発生する。こうした変化を起こしたという報告はまだないが、新型インフルエンザがいつ発生してもおかしくない。
というのも数十年おきに、鳥インフルエンザを契機に大流行が起こっているからだ。1918年のスペインかぜや68年の香港かぜなどで、
スペインかぜでは世界で4000万人が死亡する被害が発生している。
鳥インフルエンザウイルス 鳥類が感染するA型インフルエンザウイルス。強毒性のH5N1型はまれに人に感染し、
高熱、せきのほか、重症の肺炎などを引き起こす。致死率は60%以上にのぼる。
未知の脅威 割れる専門家
受診2500万人
新型インフルエンザが怖いのは、未知のウイルスで免疫を持っていないからだ。米ハーバード大によると、スペインかぜ並みの流行で、
世界で約6200万人が死亡すると予測。国内でも厚生労働省の試算で、医療機関を受診する患者は最大2500万人に上り、64万人が死亡するという。
ただ強毒のH5N1が新型ウイルスに変化した場合、「若者にも大きな被害が出て、210万人が死亡する未曽有の事態となる可能性がある」と、
国立感染症研究所の岡田晴恵研究員は警告する。H5N1は、免疫力が高い10~39歳の若い人ほど死亡率が高いとされるからだ。
しかし、大阪市立大・廣田良夫教授は「病原性が高いと患者の移動はなく感染は広がりにくい。H5N1から変異した新型ウイルスが
大流行するとしたら病原性は大幅に低下しているはずだ」とし、未知の感染症を巡って専門家の意見も分かれている。