08/02/09 17:42:59 aitPZu/u0
迫る新型インフル…死者、世界6200万人の予測も
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世界的に鳥インフルエンザの感染拡大が止まらず、インドネシアでは死者が103人に達した。新型インフルエンザ発生の警戒感は
日増しに高まっている。大きな被害をもたらす新型インフルエンザに対する国内対策は不十分だとの声も上がっている。
(ジャカルタ支局 佐藤浅伸、科学部 高田真之)
住宅地で放し飼いにされた鶏。インドネシアでは日常的にみられる光景だ(6日、タンゲラン市チポンドで)=佐藤浅伸撮影
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鳥→人が拡大
封じ込め失敗
インドネシアでは今年だけでも、鳥インフルエンザ感染による死者は8人を数えた。これまで22人もの死者を出している
ジャワ島・バンテン州。中心都市タンゲランの町中の路地に入ると、放し飼いの鶏やアヒルが走り回る。政府は被害の多い
同州、ジャカルタなどで住宅地での家禽(かきん)の飼育を禁止したが、予算不足や官僚主義が壁となって浸透していないのが現状だ。
「鳥インフルエンザは怖いけど、いいお金になるから」。鶏のつがいを放し飼いにしているサディアさん(37)に深刻な様子はない。
昨年12月、路地に住む男性(47)が死亡したが、保健所が2回消毒しただけだ。
拡大が続く理由として、初期段階で鶏の大量処分による封じ込めに失敗したと指摘する専門家は多い。ベトナムは、2004年から05年にかけて
鶏の大量処分で感染拡大を阻止したが、インドネシア政府は十分な補償金を用意できずに処分が遅れ、後手に回った。
さらに、医療面の問題も重なり、死亡率は80%と世界平均を20%も上回る。人への感染が報告されていない地域もあることから
「実際の感染死者はもっと多い」との見方もある。
こうした情報は、新型ウイルスの監視に不可欠だが、インドネシアでは、患者から検出したウイルスの提供を渋っていることも
問題となっている。ウイルスを使ったワクチンや治療薬で先進国の企業だけが利益を得ることに不満がある。