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医療崩壊の原因は医師の説明不足というNHKの珍解釈…責任転嫁は見苦しい
PJニュース.net
【PJ 2008年02月15日】- ようやく大手メディアも医療崩壊を取り上げだしました。いつもながらなぜかブームのように一斉にです。
NHKも2月12日の「ニュースウォッチ9」で、手術を止めた病院や、訴訟を起こされてそれまで築き上げたものを失った医師などを紹介し、
訴訟リスクによって医療が防衛的・消極的になっている深刻な現状を訴えました。
珍しく医療側の立場を取り上げた点は評価できますが、スタジオに戻ってからの締めくくりがいけません。
NHK社会部医療担当の山内昌彦デスクは医療崩壊の原因である訴訟の増加について次のように説明されました。
『患者が訴訟をするのは「原因を知りたい」と「再発防止につなげたい」という気持ちからです。
医師の側はクレームを言う人が増えた、権利意識が高まったとか云いますが、医師側がしっかり説明してこなかったつけが
訴訟の増加につながっているのです』
この説明では医師側が以前に比べ説明を十分しなくなったから、訴訟が増加したということになります。
本当に医師側の説明が変わってきたのでしょうか。
逆に、医療側の説明はずいぶん丁寧になってきた印象があります。渡される薬にも説明書がついてくるのが普通になりました。
このような流れの中で説明が不十分なために訴訟が増加したという医療担当デスク氏の解釈は理解できません。
事故の場合だけ説明が不十分になったということも考えられません。
よい番組も多いNHKですが、低レベル番組をチェックする仕組みを望みたいところです。これに比べると、NHKの一部職員の不祥事など、
ニュースとしての「華々しさ」はあるものの、些事(さじ)に過ぎません。ごく一部の人間が手を染める不祥事はどの組織でもよくあることで、
ゼロにするのは無理というものです。下手にゼロを目指せば、ジョージ・オーウェルが描いた「1984年」の超管理社会になるのがオチでしょう。【了】
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いつもPJニュースの 了氏 のジャーナリスト判断には感心する