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名古屋市、妊婦の救急搬送に新方式 「たらい回し」防止図る
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名古屋市消防局は、妊婦の救急搬送で受け入れ病院を探す時間を短縮するため、現場に近い病院から順に連絡していく
現行の方式を改め、2カ所程度の医療機関に断られた段階で、名古屋第一赤十字病院(中村区)など24時間受け入れ可能な
医療機関へ搬送する方法に変更する。近く消防署の救急係長を集め、変更を徹底させる。
救急車が出動する際には、現場近くにある10カ所の医療機関の連絡先を記した指令書が救急隊員に手渡されることになっている。
現場に到着し、かかりつけの医師がいないと確認されれば、近い順に連絡を取っている。
昨年度、出動から産科の病院搬送までの平均所要時間は31分、現場から病院までの平均距離は約3キロだった。
しかし奈良県などで妊婦の搬送が問題になり、市内でも2005年7月に流産のおそれがあった名東区の20代の妊婦を搬送した際
「病床が満員」「医師が多忙」などの理由で5カ所の医療機関に受け入れを断られ、15キロ先の名古屋第一赤十字病院に
収容するまで1時間24分かかった。06年6月に北区で30代の妊婦が交通事故に遭った際も産科へ搬送するのに3カ所の
医療機関に断られて1時間かかったことから検討を重ねていた。