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危険 未受診お産 /山口
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奈良県で搬送中の妊婦が死産した問題を受け、日本産婦人科医会県支部が、今月中にも拠点施設を対象に、妊婦健診を受診せず
かかりつけ医がいない「飛び込み出産」について調査することを決めた。未受診での出産は母子の健康状態が分からず危険性が高くなる。
経済的な理由で受診しない場合が多いといい、関係者からは妊婦への経済的支援の拡充などを求める声も上がっている。
(島津洋一郎)
今回の調査について、日本産婦人科医会(東京都)は「神奈川県の医会が同様の調査をしたが、西日本の県では珍しい」と話している。
同支部は、県内各地域で高度な周産期医療の拠点となる「周産期母子医療センター」6カ所に、ここ数年の飛び込みお産の数や分娩時の
状況などについて尋ねる予定。伊東武久支部長(周南市の社会保険徳山中央病院副院長)は「実数を把握し、行政や社会の皆さんに
実情を訴える際に役立てたい」と調査の目的を説明する。
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「病院に着いた時には赤ちゃんが肩まで出かかっていて、息をしていなかった」
県内のある総合病院の産婦人科医は、救急隊からの連絡でいきなり妊婦が搬送されてきたときの様子を振り返る。この妊婦は、
どこの病院の産婦人科も受診していなかったため、病気の有無や胎児の健康状態などが把握できない。医師らの懸命の蘇生で母子ともに
無事退院したが「あと数分遅かったら死産だった」。
県の総合周産期母子医療センター「県立総合医療センター」(防府市)の佐世正勝・周産期医療センター長は「(医師や助産師が)
恐ろしいのは感染症」と話す。
同センターが開設された昨年以来、すでに8件の「飛び込み出産」があった。赤ちゃんへの感染を防ぐため、通常は健診で、HIVやC型肝炎などの
ウイルスの検査を行うが「飛び込み」の場合は、これらが一切分からない。出産時には赤ちゃんと共に医師や助産師も妊婦の血液や体液に
さらされるため、医療スタッフに2次感染してしまう可能性がある。