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都内で妊婦搬送先探しに3時間 5日後に死産
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昨年11月、切迫早産で新生児集中治療室(NICU)のある病院への搬送が必要とされた東京都荒川区内に住む妊婦(37)が
都内十数カ所の病院から受け入れを拒否され、3時間以上にわたって搬送先の病院を探し回っていたことが27日、分かった。
同日の都議会一般質問で、共産党の小竹ひろ子都議が明らかにしたもので、妊婦は川崎市内の病院に搬送されたが、5日後に死産した。
産婦人科医不足が指摘される地方だけでなく、大都市部でも妊婦の搬送先の確保が困難な状態が浮き彫りになった。
妊婦は昨年11月29日午前、荒川区の産婦人科医院の医師から妊娠22週目の切迫早産との診断を受けた。切迫早産の場合、
NICUのある病院に搬送する必要があるため、医師は該当病院を探した。
ところが、都内十数カ所の病院から満床を理由に断られ、3時間以上の間、妊婦の搬送先が決まらない状態が続いたという。
結局、妊婦はその日の午後、医師の知り合いがいる川崎市内の病院へ搬送され処置を受けたが、5日後に死産した。
妊婦の救急搬送をめぐっては、昨年10月、奈良県の町立病院で分娩中だった女性が脳内出血で意識不明となり、
19病院に受け入れを拒否された末、転送先の病院で男児を出産後に死亡したケースがある。
都内の産婦人科医数は平成6年には1629人だったが、16年には1424人と約205人減少するなど、
医療関係者の間では産科医養成が喫緊の課題に上っている。都では「搬送が遅れたことと死産との因果関係はないが、
今回の事態を受けて抜本的な対応を進めていきたい」としている。