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胸部の写真で息を吸って止めるのは肺を伸展させる為。
写真上では肺野の面積が大きくなり、血管同士が重なり合っているような見えにくい
部分の面積の割合が減少して、より広い視野を確保出来る。
呼気で撮影する目的で一番多いのは気胸の診断。
胸膜腔内にAirが入り、肺組織と胸郭との間に空洞のスペースが出来る。
息を吐いて肺組織を縮ませてやると、このスペースをより誇張して写す事が出来る。
軽度の気胸では吸気で撮影しまってはこのスペースが狭まり、見落としをする可能性が
あるので、気胸が疑われる場合には呼気で撮影する。
他にも吸気,呼気の両方の撮影をして、横隔膜の動きや、肺の伸展の程度(範囲)を
見たり、可動性の胃裂穴ヘルニアの診断にも使える。